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禁煙外来
2021年9月現在、禁煙外来で使用する薬剤チャンピックスの出荷保留により、一時的に禁煙外来の新規受け入れを停止しています。ご了承ください。
タバコは肺の機能低下を起こすだけでなく、肺がんや喉頭がんをはじめとした悪性腫瘍、心筋梗塞や脳梗塞といった心血管病変のリスクを高めます。また、喫煙者本人だけではなく、周囲の人の健康にも悪影響を起こすことも広く知られるようになりました。
社会全体の禁煙化が進む中でもタバコがやめられない方は少なくありません。タバコはニコチンへの依存を生み出し、やめたくてもやめられなくなってしまっているのです。
そこで当院では、ニコチンの脳への刺激を邪魔して中毒症状を緩和する内服薬(チャンピックス)やニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬(ニコチンパッチ)にて禁煙の手助けをします。
禁煙治療は、2006年より健康保険等が適用され、負担が軽くなりました。
禁煙治療をうけるためには4つの要件があります
なお、要件を満たさなくても自由診療であれば治療をうけることができます。また、過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、自由診療となります。
- ニコチン依存性を診断するテスト(TDS)で5点以上
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上(35歳未満ではこの要件は不要)
- すぐに禁煙をしたいと考えている。
- 禁煙治療の説明に同意し、説明内容に納得されたときは文書で同意する。
ニコチン依存性を診断するテスト(TDS)
- 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか?
- 禁煙したり本数を減らそうとしたりしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか?
- 禁煙したり本数を減らそうとしたりしたときに、次のどれかがありましたか?
( 注1:イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) - 注1の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
- 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?
- タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
- タバコのために自分に精神的問題(注2)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
- 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
- タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?
(注2)禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
禁煙治療のスケジュール
標準的な禁煙治療のスケジュールは、12週間で計5回の診察が行われます。
診察時には、息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。一酸化炭素は、タバコの煙に含まれる代表的な有害物質であり、禁煙を始めることにより、この値が低下します。数値として目に見える形で改善されていくことが励みとなったり、次回の測定が楽しみになったりする患者様も多いようです。
また、禁煙を継続するためのアドバイスや禁煙補助薬の処方を受けることができるため、禁煙は成功しやすくなります。
禁煙外来にかかる料金
自己負担3割で健康保険等を使用した場合、約3ヶ月の治療スケジュールで1万3,000円~2万円程度です。