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帯状疱疹のワクチン
帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となり、痛みを伴う皮疹が帯状にでるのが特徴です。水ぼうそうになった後に、ウイルスが体の中に住み着き、免疫が落ちた時に帯状疱疹として発症します。
日本では中年以降の90%程度がウイルスを体内に持っており、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。発症すると痛みやかゆみが強く出るほか、後遺症として神経痛が残ることがあります。目や耳、顔面の神経が障害されると視力低下やめまいなどの原因になります。

ワクチンは2種類あり、いずれも適応となるのは50歳以上です。

これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘生ワクチンが使用されてきましたが、2020 年 1 月に新しい帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が発売となりました。
従来の生ワクチンは以前から水ぼうそうの予防に使用され実績がありますが、予防効果はそれほど高くなく、免疫不全(ステロイド内服中や抗がん剤使用中など)の方には使用できない、効果が長く続かないなどの問題もありました。
シングリックスはウイルス表面のたんぱく質の一部を標的とした不活化ワクチンで、2か月以上あけて2回の接種を行います。帯状疱疹に対する予防効果は9割以上であり、強く長い効果が期待できます。一方でシングリックスのほうがワクチンによる免疫反応が強く出ます。注射部位の痛みや腫れ、全身の筋肉痛や頭痛などが強くでることがあります。
シングリックスは水痘生ワクチンと比較すると、シングリックスは効果が高いものの接種費用が高額(2回で税込4万4000円)となります。どちらのワクチンを使用するかは、ご本人の状態やご希望により選択しますので、お気軽にご相談ください。
また、接種をご希望される方は、取り寄せに1週間ほどかかりますので、あらかじめご予約をお願いします。