子宮頸がんワクチン

「ヒトパピロ―マウイルス(HPV)」は200 種類以上のタイプが存在します。HPV16・18型など十数種のHPVはハイリスクヒトパピローマウイルスと呼び、子宮頸がんなどの癌の原因となります。HPV6, 11型など数種類のHPVをローリスクヒトパピローマウイルスと呼び、尖圭コンジローマなどの良性のイボの原因となります。多くは性的接触により感染を起こし、無症状で経過します。数年~数十年かけてまれに子宮頸がんを発症します。子宮頸がんの95%はHPV感染が原因であることがわかっています。

HPV自体は全女性の50~80%程度に感染した経験があるとされ、非常にありふれたウイルスです。HPVは一度感染したら潜伏し続ける可能性があり、感染を防ぐためには感染する前に予防する必要があります。日本では子宮頸がんの60~70%はHPV16・18型によりますが、20歳代の子宮頸がんの約90%は HPV16・18 型が原因となっています。

現在本邦では2種類のワクチンがあります。

ガーダシルは4価であるため、子宮頸がんの前がん病変に加え、尖圭コンジロームの予防にも効果的です。ただし、子宮頸がんの予防効果が増えるわけではありません。サーバリックスは血中の抗体価の上昇がいいので、効果が長期に持続するのではないかとの意見もありますが、はっきりしたことはわかっていません。

また、これらのワクチンを接種しても、完全に防げるわけではないので子宮頸がんの健診をうけることが必要になります。

 国の定期接種の対象となっていますが、接種後の特異な症状の調査がなされるまで積極的推奨から外れています。その後の大規模調査により接種後の特異的な反応(複合性局所疼痛症候群(CRPS)、体位性頻脈症候群(POTS)など)の発症と因果関係は示されていません。

 ワクチン接種に関しては、有益性と副反応のリスクをよく理解して接種することをお勧めします。

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